中華バギーとの付き合い方

【2-01.オイル交換】
犬のおしっこではありませんが、ルナの片足を上げて、オイル交換です。
体重が軽いマシンは、これだから楽ですね。。。
ダイ奈さんなんか、グラマラスで300kgもあるから、持ち上げるだけで大変です。

中華オイルの写真を取り忘れましたが、小さな気泡が多数見られました。それもアイドリングの状態でです。気泡はオイル切れを起こしエンジンを焼き付かせます。ルナが焼きもちを妬くだけならいいのですが。。。
この写真はトヨタ純正オイルに入れ替えた後のものです。最高速度80km/H(ただしメーター読み、実際には40km/H程度)をたたき出した直後の写真です。滑らかなオイルです。さすが国産です。
ルナのおなかの下です。黄色がエンジンオイルのドレンボルト、緑色がエンジンマウントボルト(今回無関係ですね)、桃色がカムチェーンテンショナーにテンションを加えているパーツを押さえているボルトです。
間違えてこいつを緩めると、スプリングがビヨ〜〜〜ン!と飛び出してきて。その数秒後、ルナのエンジンオイルがねっとりからみついた金属棒がコトンと落ちてきます。
こいつらがそれです。慌てず騒がず@から順にCまでルナの穴に戻してください。それぞれのパーツに上下方向はありますが、前後はありません。クルクル回ります。

@のゴムキャップは、本来、金属棒(カムチェーンテンショナープッシュロッド)にくっついています。解説のために外してみました。チェンテンショナーのアームを押しているだけですから、いらないパーツと言えばいらないかもしれません。(笑) 
ただ、金属同士が接触する事になりますので、エンジンノイズが、ほんの気持ち大きくなるような、気がしないではない。。。

実はこのボルトには淡い思い出があって、(機械に淡い思い出なんか持つなよ!このオタク野郎!)若い頃、私はダックスホンダというこのエンジンと全く同じエンジンを搭載したバイクに乗っていました。

ある日、エンジンオイルを交換しようと、間違ってこのボルトを外したんです。そしたらスプリングがビヨ〜〜〜ン!と飛び出してきて、坂道をコロコロと転げて行きました。慌てて回収して、バイクの所に戻ってきたら、見たこともない金属棒がどこからとも無く出現しています!それどころか、本来エンジンオイルはトロトロと流れ出ているはずなのに、チビットしか排出されていない。「うわ!なんだこりゃぁ!壊してもうたぁ!オヤジにどやされる〜!」
と思っていたら、そのオヤジが偶然「どうした?」と現れ、事情を話したら、笑いながらものの数十秒で組み付けてくれました。そのオヤジの背中を見て「カッケ〜〜!」って。。。

この頃からですね〜、機械オタクの階段をのぼり始めたのは。。。
そのオヤジも今年で没後16年となります。
おっと、話が大きく脱線しました。

トヨタ純正オイルが倉庫にあってんで、それを使いました。
バギーの仕様では10W-40と書いてありました。
こちらは10W-30で、粘度指数が低い分、数字上の性能はこのトヨタ純正オイルの方が劣っていることになります。

でも、サラサラのオイルの方が、まだ堅いルナの体には丁度いいと思います。

最近のバイクは、ミッションケースに硬質ガラスの、のぞき窓がありますが、こいつぁ、エンジンオイルキャップのこの部分で適量を判断します。
たとえば、昔のkawasakiのエンジンは、キャップを完全に閉め込んで、適量を測定していました。
ルナのエンジンの設計思想がホンダのエンジンと同じなら、(間違いなく同じですね:笑)キャップはねじ込まず、差し込んだ状態で計測します。
【2012年04月15日追加】
オイルを交換しました。約400km(総走行距離700km)で交換です。前回交換した時のような金属粉は、ほとんど見られません。大体あたりが出てきたようです。
で、今回は超高価な、HONDA純正ウルトラS9。10W-40です。近所のホームセンターで1,370円なり。缶を含む重量は990g。

オイルを入れて、オイルゲージが8割(ボールペンで指している所)になる量で360g。(缶の重さを含む)

すなわち、630gのオイルを入れたことになります。
オイルを重量で管理するのは、なるべくオイルまみれの容器を作りたくないから。


なお以前は、自動車のオイルを使っていましたが、自動車用のエンジンオイルには減摩剤が入っていて、バイクに使うと湿式クラッチの滑りを引き起こす恐れがあるとのこと。。。

ん〜。今まで知らずに、色んなバイクに40年間も使い続けてましたが、問題が起きたことはありませんでした。
まあ、中華ですから、今後は用心してバイク用のエンジンオイルを使います。

ただ、オイル交換だけでは芸が無いので(芸がいるんだ〜)、ドレンボルトにドリルで穴をくって、ネオジウム磁石を仕込むことにします。
これで、エンジン内の金属粉を一掃できます。(たぶん・・・)
使ったのは、「スーパーセメダインX」。
こいつは、なかなかの優れものです。

なにせ「ショックに強い!熱に強い!水にも強い!・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・
え?油は?油は大丈夫なの?
接着してから気づきました・・・。(汗)


磁石は文字通り「石」ですから、コイツがミッションケース内で外れて砕け散ったら、バラバラになった上にあちこちにくっついて、始末に負えなくなります。
何がしたかったのか、訳が分かりません。

で、使い古しのオイルに一晩浸して、様子を見ました。
大丈夫です。接着剤が溶け出す様子はありません。ホッ・・・。

磁石の高さが出っ張った分、ミッションケース内に凸が出来るので、とりあえず赤マジックを塗って取り付け、軽くキックでクランクさせて、こする部品が無いかどうか確認しました。

大丈夫です。


ネジの高さは、29.3mm。
これぐらいの高さなら、大丈夫そうです。

しばらくは10kmくらい走るたびにドレンを外して、磁石が外れていないかどうか確認します。
(ん〜・・・、結構メンドイかも・・・)

で、上の写真が、鉄粉の付着状況です。鉄粉と言うより、鉄の泥ですね〜。オイルにまみれて粘土のようになっています。

これを乾燥させたら、粒子の細かい砂鉄が回収されると思います。(笑)

まあ、磁石取り付けは無駄ではなかったようです。

ちなみに、下の写真は綺麗に掃除した後です。

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