中華バギーとの付き合い方

【5-05.ステアリングダンパーの取り付け】
フロントのセッティングをトーアウトにしたら、直進安定性は抜群に向上したものの、タイヤが「あっ!」という間にスリへっちまいました。

元に戻したら、相変わらずトリッキーで危険なハンドリングが復活です。

もっとハンドルが重かったら、あの「きゅん!」と曲がろうとする特性が軽減できるはず。ってんで、ネットでステアリングダンパーを探しました。2000円前後であるにはあるのですが、「今度は何を買ったの!こら!」と、女房に怒られそうで、落札できません。

んで、自作することにしました。
写真はハンドルのサポーターの片割れです。右の黒い棒状の物は、自転車のタイヤチューブを切ったもの。
自転車のチューブを適当な長さに輪切りにして、サポーターに被せます。
ルナの場合は、3枚被せました。
もう片方のサポーターにも被せたいのですが、それだとハンドルそのものがラバーマウントになっちまいます。ハンドルが少しだけですが、ウニウニとあらぬ方向に動くことになるので、マズイです。

で、ダンパーの強さは取り付けボルト・ナットの締め付け力で調整します。
すなわち、取り付けボルト・ナットはキッチリと締めない訳ですから、そのままだと当然緩んできます。そこで、倉庫にあったナットをサンダーで半分にスライスして薄くして。。。

緩み止めナットとして使います。(緑○内)

赤○内がゴム製ステアリングダンパー、名付けて「アンチ横っ飛びくん」です。
後日、バンプステアも調整します。キングピンのキャスター角も改造します。

なお、ナットは別にスライスする必要も、赤で塗装する必要もありませんが、何となく職人のこだわりです。塗装するとサビの防止にもなりますし、(サビが怖いんなら、スライスするなよ!)なんと言っても赤がかっちょいいです。(いや、ここは外装に隠れて、全く見えないから!)

耐久性に多少不安が残りますが、試乗した感じでは、「フロントセッティングを色々悩むより、まずはこれをすべきだったよ〜!」と思うぐらい効果があります。

確かにハンドリングはかなり重くなりますが、30年前に乗っていたセリカGT−R(パワステ無し)に比べたら、赤子のハンドル手をひねるようなものです。

こりゃ久しぶりに大正解でした。後は耐久性ですが、ゴムがぶち切れた時点で、このページに追記します。追記が無いってことは、まだ無事だってことです。

(注)このHPに掲載されている内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。

【2011年7月3日追加】
あらま。やっぱ、ダメですね〜。特製ゴム製ステアリングダンパーは、悲しくも天国に召されました。

ちゃんとしたバイク用のステダンを取り付けます。
【2011年10月15日追加】
ネットで、バイク用のステアリングダンパーを購入。硬度は8段階で調整出来ます。
ルナが納車された時の梱包材の一部、鉄製アングル材です。

こんなのを後生大事に保管しているものですから、私の大切な居場所のガレージのことを、鬼嫁に「ゴミ屋敷」とか「廃材置き場」とか言われる訳です。
アングル材を加工して、ステダン取り付けステーを作ります。黄色丸内に穴をいっぱい開いているのは、ステダンへ加わる力が、ハンドルポストからステダン取り付け点までのモーメントで効いてきますから、「ステダン硬度調整用の取り付け穴」と言うわけです。4つ空けてみました。

これを、とりあえず試験的にクランプでハンドルポストに取り付け、調整が済んだら、このアングル材だけ、溶接します。
こんな感じですね〜。この後、黒で塗装しました。
取り付けた感じです。受け側はフット・プロテクター(?)の取り付けボルトに固定しています。
ハンドルポスト側の取り付け部分です。
反対側からの撮影です。アングル材で作ったステーは、もっと長くしたかったのですが、これ以上長くすると、エンジンの頭に当たってしまいます。
ざわわざアングル材を2枚抱きにしたのは、パイプクランプだけだと、横方向の曲げに弱いから。
その分L型アングルだと横方向の曲げに強く、かつ、ハンドルポストを抱き込むように加工していますんで、この部分で曲げ応力を担当してもらおうという魂胆です。溶接の時には、脚長も確保出来ます。
で、走った感じですが、ウニ、ウニッ!とハンドルを大きく切った時の抵抗感はさほど変わりません。想定通りです。で、路面のギャップからの衝撃で、横っ飛びする感じは、幾分改善されたように思います。

ってか、タイヤブロックが路面に当たる時の「ガタガタガタ・・・」に邪魔されて、よく分かりません。合わせて、この7インチタイヤはホイールバランスを取った後、全く走っていなかったので、ハンドリングの向上が、ホイールバランス改善によるものなのかステダン取り付けによるものなのか、正直判別できません・・・。

フロントを、ブロックの目が細かいイノーバに履き替えたら、ステダンの強度が8段階で調整出来ますので、改めてステダンの効果を報告したいと思います。
【2011年10月21日追加】

先日、フロント・フェンダーを取り付けたんで、バンパーみたいなヤツ(トゥ・ガード?)が不要となりました。

で、ステダンだけが突き出て、妙に自己主張しているので撤去しました。(青点線)

その状態でフェンダーの当たりを見るため何回か試走する中で、どうも路面のギャップ(キックバックと言うには大げさですが)が、シビアにハンドルに現れる・・・。

最初は「あ〜、フェンダーとステーを付けた分、バネ下荷重が大きくなったせいかな・・・」と思っていたのですが、実際はステダンを撤去したのが原因でした。

ボケが進行している僕は、そこら辺の感覚が鈍っているため気づかなかったのですが、試走を繰り返すうちに、ボケた感覚ながら、ステダン撤去が原因だと確信しました。


で、ハンドルまわりはフレームやら何やらがゴチャゴチャしてて、微妙に干渉するため、結果、ステダンはフロント方向に取り付けました。

「うん!OK!」路面の小さなギャップを拾いません。
ステダンが勝ってます。走りが安定しました。

結論として、やっぱ、ステダンの効果は馬鹿にできません。
撤去してみて、その効果を実感しました。(^_^;)

【2013年03月14日追加】

最近、バギーをイジル時間がなくて、また、なかなか故障もしないんで、記事ネタがありません。で、他人のフンドシで相撲をとるべく、、IPONEさんには「無断でごめんなさい。m(_ _)m」ですが、放置していたら埋もれてしまうであろう、ネタをサルベージさせて頂きました。(^^ゞ

ステアリングダンパーの取り付けですが、私は円柱クランプを使ってハンドルポストに直付けしましたが、このようなL字ステーを使う手も、お手軽確実ですね〜。


このようにボールジョイントのボルトにL字アングル取り付けられたと言うことで、この写真を最初に見た時、私は「あれ、これでちゃんと応力が伝わるかいな?」と思ったのですが、よくよく考えてみると、ボールジョイント2箇所と結合することで、ハンドルポストと一体化した剛体が出来上がることになります。

あ、なるほど!まあ、世の中にはアイデアマンがいるもんだ!と感心させられた次第です。いや、発想がすばらしいですね〜!

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