中華バギーとの付き合い方

【6-12.電気関係部品の解説】
複雑に見える配線構成も、ひとつずつ分解して考えれば、な〜んてこたぁ有りません。
基本的に、ルナには、
   ・12V電圧の、@灯火関係系統(ヘッドライト・ウインカー・ホーン・テールランプの4つだけです)A充電系統(発電とバッテリーに充電させる系統ですね)B始動系統(セルモーター関係ですね)
   ・点火系統(点火プラグに着火させるための回路ですね。数十ボルトから最終的には1〜2万ボルトまで昇圧します)
   ・信号系統(スピードセンサ、回転数センサーなどのパルス電圧です)
の、3系統しかありません。これからトラブルシューティングと合わせて、解説して行きます。
ルナの電気部品はシンプルです。ハーネスには、種々の配線が束ねてあるので複雑に感じますが、なに、一個一個ばらしていけば、結局プラスとマイナスの2本線で構成されているのが分かります。今回はその初級編解説です。そのうち時間を作って深掘り解説して行きます。

写真はルナのハーネスですね。左にヘッドライト、右にストップランプが見えます。

以下に、主となる電気パーツを説明します。
写真の@は「ウインカーリレー」ですね。オーディオ・パイロット(方向指示器を付けたときにピーピーと可愛く鳴く機能です)を内蔵しています。
ウインカーが4つとも点灯しない場合は、こいつを疑います。右または左系列の2個しか点かない場合は、ハンドルにあるスイッチを疑います。4つあるウインカーの1個だけが点かない場合は電球の球切れですね。

ルナの場合、ウインカーランプはカシメてありましたので、電球の交換は大変だろうと思います。ってか「うちで作った電球は絶対切れない!」という、メーカーの絶対的自信の表れでしょう!(いや、コスト削減でしょ!:笑)

Aは「CDI」ですね。エンジンの回転をパルスセンサー(という名前だったと思う)で拾ってシンクロさせ、イグニッションコイルにパルスを送ります。
 別途、詳しく載せたいと思いますが、結局エンジンの電気系統は、ざっくり言えば「発電機、CDI、イグニッションコイル、点火プラグ」の4つだけチェックすればいいと言うことですね。楽勝ですぜ。

昔はCDIの代わりに「ポイント」と言って、シーソーみたいな部品がカチャカチャ回ってパルスを作っていました。視覚的にも非常に分かりやすかったですね〜。
Bは「レギュレーター何たら・・・(名前を忘れました)」です。発電機で発生した交流を直流に変換するとともに、電圧を制御します。ルナの場合この出力電圧がバッテリー電圧より2V高い14Vありましたので、発電ユニットは十分な機能を備えていることになります。(本当は電流値も計る必要があるのですが、省略です)

Cはセルモーターです。以下にも載せています。

Dは「セルモーターリレー」です。バッテリーが正常で(クラクションやヘッドライトの照度で確認できます)セルモーターが回らない場合、たいがいこのリレーの故障です。赤い太い電線を直接バッテリーにつないで、セルが回ることを確認して下さい。(やり方の詳細は後日アップします)

それでセルが回ったら間違いなくこいつが犯人です。
昔のリレーは分解して接点を掃除する事が出来ていたのですが、こいつも出来るかどうか、まだ調べていません。

なお、直接バッテリーに接触させてセルを回す場合でも、電圧が12Vと低いので感電の恐れはありません。でも大電流が流れるため、バッテリー端子にリード線を接触させた瞬間、端子からスパークが発生します。その火花でヤケドしないよう、手袋は着用して下さい。

【追記】先日試してみましたが、期待したほど火花は出ませんでした。「バチッッ!」ではなく「パチ・・・」程度で。。。大型バイクのそれをイメージしていたものですから。すいませんでした。上記記述は間違いです。。。
(それでも試される方は、自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任は負いません)
Eはイグニッションコイルですね。CDIからのパルスを1〜2万ボルトまで昇圧します。電圧は高いですが、電流が小さいため、感電しても肘ぐらいまで「ガツン!」と電撃が走る程度です。(乾燥した冬場、車のドアノブに触れた時、静電気で「バチッ!」と来ますが、あれの親玉みたいなものですね)

それでも心臓の弱い人は死ぬ恐れがありますので、点火プラグキャップ内にドライバーを突っ込んで、そのスパークの有無で回路の正常性を確認するという作業は、やめた方がいいと思います。

まだ、若くてヤンチャしてた頃、悪友とこれで度胸試しをした、懐かしい記憶があります。
(試される方は、自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任は負いません)
Cは言わずと知れた「セルモーター」ですね。(笑)写真ではプラグが2個写っています。中華プラグとNGKのスパークを比較していました。

中華プラグでも遜色無いスパークを確認できました。(現段階では耐久性は、確認できませんが、追ってご報告出来ると思います・・・)

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