中華バギーとの付き合い方

【6-16.キーレスエントリー風、標準仕様について】

このHPの記載内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。
メインキーのシリンダの仕様が、国産の車やバイクとは異なるという情報をいただきました。

通常、このようにスイッチ「ON」の状態では、キーはキーシリンダから抜けないというのが、我々日本人の常識ですが、中華の人たちはちょっと違うようです。(キーシリンダの場所こそ違いますが、最初からルナに標準装備されていたキーです)

で、その情報をルナでも確かめてみました。

これが「OFF」の状態。で、上の写真のようにスイッチをひねって「ON」にして、少し強めにキーを引き抜くと・・・。
あ・・・、ホントだ・・・。外せる・・・。

まるで、キーレスエントリー機能が備わったような仕様です。かっちょいいです!

これには、バイク歴40年の愚生もびっくりしました。ものすごい発見です。

30年ほど前までのkawasakiのバイクにも同じ機能が備わっていましたが、今でも生き残っているとは、驚愕に値します。

すなわち、キーを「ON」にした後、キーを取り外して、ポケットに仕舞うのが正しい使い方との事です。
そうしないと走行中にキーが抜け落ちて、家のカギやらマイカーのカギやら嫁車のカギやら、一緒に付けているカギ群を、どこかに落っことす恐れがあるとのこと。

でも、このまま走っていたら、警察の職務質問で、

お巡りさん:「ちょっと・・・、この車、キーはどうしたん?付いてないよね」
おいら:「あ、これ、キーレスエントリーなんです・・・」
お巡りさん:「キーレスエントリー?ほんと?本当はこのバギー、誰の?本当に君のなの?」
おいら:「本当です!ルナは私の恋人です!」
お巡りさん「ルナ?恋人?・・・・ちょっと、そこの交番まで来てくんない?」

とか、なりそうです。

さて、どうしたものか・・・。
【2011年7月22日追加】
この夏は熱い(「暑い」ではない)ので、我が書斎であるガレージでは、屋根に散水しても作業をする気になれません。で、クーラーの効いた女房の書斎を借りて、セキュリティを解読します。

オークションで1円落札したセキュリティです。送料は1500円、代引き315円。
合計1816円です。(笑)

真っ白の箱の中に入っていたのは、これだけです。
製品は、ビニール袋にすら入っていません。素っ裸です。
取扱説明書はもちろん、保証書なぞ、あろうはずもありません!(笑)

最近まで、後の落札金額を誘導することになるからまずかろうと、落札金額は伏せるのが常識と思っていたのですが、「1円落札」は、それはそれで結構集客につながるんだそうです。
某1円ショップ(オークション)の店長が、雑誌で述べていましたので、これからは落札金額も出来るだけ紹介しようと思っています。
で、カプラーの端子を、先の細いドライバーで外して、バラバラにして電圧を確認します。
当然、ヒューズが入っている赤い線が、大もとの電源線であろうことは容易に想像できます。アース線は中華の場合、「緑線」という可能性はあるのですが、今回のセキュリティには緑線はありませんので、日本人の常識として、黒線をアース線とします。

その両端に電圧を加えた状態で、リモコンもボタンを色々操作し、その他の色の線に出てくる電圧をテスターで測定して、それぞれの線の役目を調べます。


リンク先はPDFです。開くにはアクロバットリーダーが必要です。

左記の配線図は、ネットで拾ってきた配線図です。ネットオークションのセキュリティ販売で山ほどヒットします、メーカー・形は違えども、まったく同じ配線図です。(笑)
(ただし、私が1円で落札した業者はこの配線図を公開していません。)

それに私が、加筆しています。PDFファイルの2枚目に加筆前の原図を載せていますので、参考にして下さい。
なお、著作権上、問題がありましたらご連絡下さい。速攻で削除いたします。

ただ、私の解説ぐらい詳しい説明書を添付したらなら、もっと商品が売れると思うンですよね〜。

たぶん「しっかりした回路図・取扱い説明書がないから落札を控えている」とお考えの方も多いのではないかと思います、

そういう意味では、どうぞオークションの各商品のリンクに、このページを貼って下さい。商売繁盛は間違いなしです。(笑)

では、先に進みます。
まずは、左の配線図を印刷してから、以下にお進み下さい。


【T 基本機能】
セキュリティとしてとりあえず使える(作動する)配線を紹介します。丸付き数字や()付き英字は配線図に準じます。
@:セキュリティ本体配線の「A赤」を、バッテリーのプラス端子に接続。
「A赤」〜「赤星マーク」がセキュリティ装置側の線です。「赤星マーク」〜「J赤:バッテリーへ」はバギー本体のハーネス線です。(星マークは、以下同様の意味です)
A:セキュリティ本体配線の「H黒」を、バッテリーのマイナス端子に接続。
「白(太線、細線)」〜「Q警報ブザー」は、全てセキュリティ装置に付いている配線です。
B:警報ブザー向けの「白(太線」および「白(細線」を警報ブザー(赤い丸いヤツ)に接続。
なお、この白い線には太さの差はありますが、極性(+、−)はありません。ってか、カップラー同士を何も考えずに繋げばよろしいです。

以上で、基本的なセキュリティ機能を使うことが出来ます。
・施錠ボタンを押すと警報が1回「ピヨ!」となった後、監視モードに入ります。
・解除ボタンを押すと警報が2回「ピヨ、ピヨ!」となって、監視モードが解除されます。
・振動を与えると「警戒モード」で、「キャ、キャ、キャ、キャ!」と数秒威嚇します。更に振動を与えると15秒ほど「フユゥ〜ン!キャキャキャ!」と鳴き続けます。盗難防止用として使うには、これで十分ですね〜。
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【U 視覚での認識機能】
@:「F黄」「G黄」をウインカーに繋ぎます。「ウインカーA」「ウインカーB」と記載していますが、「A、B」を好きなように「右、左」と読み替えて下さい。もちろん「前、後」も接続図を説明する上での便宜上記載しているだけで、大きな意味はありません。要するに「右左の回路は独立させなければならない」ということです。
当然、本来のウインカースイッチを入切したときの回路は、最初の機能を維持したままです。扱いません。
リモコンを操作すると、施錠で1回、解錠で2回、4つのウインカーが点滅します。

ここまでで、A赤、F黄、G黄、H黒の説明が終わりました。セキュリティ装置としては以上で全てです。
以下は、キーレスエントリー機能になります。B橙、C桃、D灰、E青を解説します。
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【V キーレスエントリー機能】
@「B橙」は、バギー本体のアクセサリー線に繋ぎます。ルナの場合黒線に繋ぎます。
これを繋ぐことにより、リモコンのエンジン起動スイッチ(雷みたいなマーク)を押すと、「A赤」の12V電圧がここまで伸びてきて、この「B橙」が車体のACC線に12Vを供給します。

A「C桃」と「D灰」は、メインキーオフの時つながっています。Iキー本体の(b)、(c)が繋がっているのと同じ意味です。
キーレスエントリーでは、メインキーを扱わないのでその代わりです。すなわち「L本来の線」の代わりにあります。(下の[参考]Iキー本体の配線の意味 をご参照下さい)
もう少し解説します。リモコンのエンジン起動スイッチ(雷みたいなマーク)を押すと、「C桃」と「D灰」は切り離されます。
(b)(c)が繋がっているからです。
これはCDI回路が12Vのメインの電気回路とは全く別物で、メインスイッチをオンにした時に、このCDIを接地から切り離してCDI機能を活かす回路をがないと、CDIが接地したままになって、セルは回るがスパークは飛ばないという状態になるからです。

B「E青」はリモコンのエンジン起動スイッチ(雷みたいなマーク)を押すと、数秒間12Vが出現します。要するにセルボタンを押したことになります。

なお、私はセルリレーのアース側は、ミッションスイッチの「ニュートラル」に接続しています。
これによって、ギヤがニュートラルに入っていないと、セルは回らないことになります。

ギヤが入った状態でセルが回って、エンジンが始動すると、四輪ですからルナが一人で歩き出すことになって非常に危険です。

[参考]Iキー本体の配線の意味
・キー本体には、元々4本の線(a)、(b)、(c)、(d)が入っています。それぞれの星マークから「@セキュリティ本体側」は、セキュリティに付属している配線で、元々のルナの配線ではありません。「L本来の線」は繋がった状態です。Lはセキュリティを取り付ける段階で切断します。

(a)〜(d)間は、車体本体に供給する12Vの電源を「入・切」する回路です。
(b)〜(c)間は、点火回路(CDI)を「入・切」する回路です。それぞれの役目ですが、

・キーが「オフ」の時、(a)〜(d)間が「切」で、ACC線に電圧は伸びていきません。(b)〜(c)間は「入」で、CDIは接地さてれしまっていて、押しがけや、キックでエンジンを掛けようとしても、スパークしません。
この(b)〜(c)回路がないと、スイッチオフの時でも、ACC線は死んでいますが、CDIは12V回路とは全く別回路で活きていますので、キックするとエンジンが始動することになります。そのための(b)〜(c)回路です。

・キーが「オン」の時、(a)〜(d)間が「入」、(b)〜(c)間は「切」で、ACC線に電圧が伸び保安部品に電力が供給され、更に、CDIは接地はら外れて、プラグからスパークが飛ぶようになります。

ん〜・・・・・・・ここまで書いて読み返して、すげ〜、分かりにくいですね。。。

少し対策を考えます。失礼しました。

【ついでに】
セキュリティについては、あまり詳しく情報を載せるべきではないという考え方もありますが、マシンを守る人もセキュリティの理屈を知っていた方が、堅い守りが出来ると言うこと。また、この情報化社会、その気になったらアングラでいくらでも知ることが出来ると、ヤンキー姉ちゃんの「りょん」が言っていました。で、ここに解説してみました。
ってか、非常に分かりにくい解説ですので、ほとんど役には立たないと思います。

なお、セキュリティを無効にする最も簡単な方法は、ドライバー1本でバッテリーのプラス端子を外せばいいということです。
また、熱いので今日現在、まだルナには取り付けておりません。雨の日にでも作業しようと考えています。追ってアップします。上記理屈で、キーレスエントリー機能も追加できるはずです。(たぶん・・・)
と、このページを読まれた人から、貴重な情報を掲示板でいただきました、掲示板はいずれゴミのように埋もれてしまいますので、ここに転載させていただきます。ありがとうございました。

【「ひごもっこす」さんからのコメント】
毎回HP 楽しく拝見させて頂いています。
1円セキュリティを自分も一年ほど前に購入しました。画像を見る限りまったく同じ物だと思います。
配線図をネットで調べて取り付けましたが、バギー側の配線色がかなり違っていたため、CDI 三個を連続でパンクさせました…(笑)
なんとか取り付けて満足して乗っていたのですが、待機電源の消費でバッテリーが一週間もちません…
セキュリティにオンオフスイッチを追加すれば解決するのですが、それだとセキュリティと遠隔始動の価値がないですよね…
それとエンジン起動スイッチで青配線を介して12V の電圧が出てセルを回すのですが。数秒間どころか私のセキュリティはセル2回転ほどしか回りませんでした。燃調がそこそこあっている車両だと始動成功しますが、燃調不良車両では難しいです。季節的に燃調不良に陥る車両ではむず痒い思いをすることでしょう。

諦めて、いまセキュリティはジャンクボックスにしまってます。
すべてに否定的意見ではありません 良い解決策があれば再び取り付けも検討しますが、いまのところありません。
セキュリティに限らずその他の改造法もとても参考になりますので、今後も期待しております。

【「P.M.G.」の返事】
貴重な情報をありがとうございます。
CDIを焼かれたとのことで、何らかのボタン操作でC桃かD灰に12Vの電圧が出てくるのかもしれませんね〜。
ここは本来パルス回路のはずですから。
取り付ける前に、もう少し色々試してみます。ありがとうございました。
【2011年8月9日追加】

セキュリティを実際に取り付けてみました。
ただ、説明がウダウダと長くなったので、こちらに載せています。

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