【6-19.スピードメーター調整に関する考察】 このHPの記載内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。 |
|||
純正のスピードメーターです。 速度誤差が約200%(詳細はこちらをご参照下さい)だったんで、「こりゃ、調整するネジがあるはずだ!」ってんで、分解してみます。 ちなみにこのメーターは、1年前、配線を探索している時に手元が狂ってショートさせ、「パチッ・・・」という抗議の音と共に天国に召されました。 |
|||
ネジ2本を緩め、メッキカバーを外すと有りました。調整ネジです。(可変抵抗、ボリュームとも言います) ガッツリと接着剤(ホットボンド?)で固定されています。 |
|||
優しく、優しく、ニッパで外しにかかってのですが、あえなく壊れました。 黄色矢印の通り、見事に真っ二つです! 接着剤がホットボンドなら、ドライヤーか何かで熱しながら外すと、キチンと外せるかもしれません。 まあ、壊れても、電気部品屋で100円前後で売ってますから、気にするところではありません。 |
|||
壊れた可変抵抗は、こっちに置いといて、分解作業を先に進めます。 本当にこの可変抵抗が、速度指示値調整用かどうかを確認します。 カシメてある指示盤側のふたを、ドライバーでコジッて広げます。 少しずつ、少しずつ・・・。 |
|||
外れました。 フタをつける時は、先の丸い鉄棒か何かをあてがって、「コツコツ」と叩いて、これも少しずつカシメて行けばいいと思います。 |
|||
メーター内照明用の電球が見えます。接着剤で止めてあります。究極のコスト削減、製作作業の効率化です。電球が切れることは前提として無いようです。それだけ高品質の電球だということ。 または、電球が切れる前にバギー本体が壊れるという、合理的設計思想だと思います。 |
|||
メーター内部を少し解説します。 ・速度センサーからの信号に比例した電流がコード@に出現します。 ・Aの端子を通って、Bの可動コイルに電流が流れ、鉄心を励磁します。 ・ここで「フラミンゴの左手の法則(鳥かい!)」によってトルクが発生し、そのトルクの大きさに応じて、メーターの針が動くという仕掛けです。 ・Cの端子を通って、コードD、そしてアース線に向かいます。 ・この可動コイルと並列に、写真2枚目の可変抵抗が繋がっています。a,bの線です。 ・すなわち、この可変抵抗値を「0」にすると、可動コイルには電流が流れないので、メーターは動きません。逆に最大値にすると、ほとんど全ての電流が可動コイルに供給されるため、誤差200%という、とんでもないスピードメーターになるという事です。 今回分解したメーターは既に壊れているため検証は出来ませんでしたが、回路を分析すると、理論的には間違っていないということです。(たぶん・・・) 調整をお考えの方は、可変抵抗を何種類か準備の上、バラされることお勧めします。 間違いなく壊します。断言します。それくらいこの可変抵抗はキャシャに作られています。 そんなリスクを考えたら、センサー部分の磁石の数で調整した方がベターかもしれません。磁石4個で200%の値なら、2個に減らせばほぼ正確な指示値になります。(たぶん・・・) |