中華バギーとの付き合い方

【7-05.トルクレンチの検証】

これまではページ読み込み時間を短縮させるため、画像をサムネールで設定していましたが、「クリックが面倒っちい・・・」との声もあることから、これからはデカイ画像を直接アップさせてみます。(`・ω・´)ゞ

このHPの記載内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。

バギー本体がなかなか壊れなくって、HPを更新するネタが無くなったので、前回のプロローグに引き続き、エンジン解体ショーをアップして行きます。

経験的には、腰上(シリンダ、ピストンから上の部分)までしかバラしたことが無いのですが、行き着く先は腰下(ミッション関係)までを予定しています。
中華がゆえの、驚くべき発見を期待しています。
((o(´∀`)o))ワクワク・・・

んで、お金が無いので、なるべく専門工具は使わないつもりです。(笑)
が、そうは言っても、トルクレンチは必需品です。


本当は中華製のトルクレンチが欲しかったのですが、残念ながら台湾製。(-_-;)
ヤフオクで、送料込み2,580円。


ヤフオクの写真を拝借してます。
国産のそれと比べたら、作りが雑で雑なようで・・・。(*^_^*)
それでもまあ、トルクレンチの役目を果たしてくれればいい訳で、雑な部分は見なかったことにします。


と、言うことでこれが、届いたトルクレンチ。
意外と写真で見るよりシッカリした作りです。
ヤフオク出品者の方も写真の撮り方を工夫すりゃ、高級品に見えるのにね・・・。(笑)
うん、やっぱ、台湾製と中華製では違うみたいです。(そりゃそうだろ!)
で、さっそく検証してみることにしました。

 
まずは、ペットボトルでオモリを作ります。
今回は5kgまで対応できるオモリを作りました。
ちなみに写真のハカリは、鬼より怖い鬼嫁の調理用ハカリで、国産です。
こいつは、まあ、そうデカイ誤差は無いかなと。


で、こちらは、パーツショップ「ダイソー」だ購入したバネばかり。
1本105円。5kgまで計れます。今回はとりあえず2本購入。


さっき作った1kgのオモリで、ダイソーバネばかりの誤差を検証します。
うん、まあまあ、こんなもんでしょう。

あと、5キロまでペットボトルを増やして検証しましたが、大きな誤差はありませんでした。

さすが、ダイソー!





で、購入したトルクレンチの検証です。
ボルトの位置から、今回は25cmの場所にバネばかりを引っ掛け、直角方向に引いて、1.0kg・mのトルクを測定します。
25cmは1mの1/4の長さだから、バネばかりはその4倍。すなわちバネばかりのメモリが4kgを指した時に、トルクレンチが「カチッ」と動作すれば1.0kg・mで、OKとなります。

つまり、

1.0m×1.0kg=0.25m×4.0kg

で、等価という訳です。
結果、今回は4.1kgで動作しましたから、その誤差は2.5%。
まあいいじゃん。

重力方向に引っ張る場合、トルクレンチそのものの重量も考慮しなければなりませんが、まあ、エンジンそのものが中華ですので、ネジピッチの粗さによる誤差を考えれば、気にするほどではないと。

 
と、ここまでやって、「普通のメガネレンチに、ダイソーのバネばかりを組み合わせれば、トルクレンチなんか買わなくてもいいじゃん!」と気づきました。

でも、時すでに遅し!トルクレンチ、買っちゃったし!
例えば5.0kgのダイソーバネばかりを4本組み合わせて、このメガネレンチの長さは17.5cmだから、

5.0kg☓4本×0.175m=3.5kg・m

となり、3.5kg・mまで測定できます。かなりのトルクです!

50cc横置きエンジンの組み立てには、十分な測定範囲です。
トルクレンチ・・・、ま、いいか。2,580円だし。(^_^;)
【2013年9月22日追加】 
 
【ボルトの増し締めについて】
ちなみに、先日、友人から「定期的にボルトの増し締めをやって、キッチリとボルトを締め込んでいる」という話を聞きました。これは間違いです。

この「増し締め」という言い方は非常に微妙で、誤解を生む恐れがあります。
つまり、増し締めの際は、

①しっかりと規定トルクで閉まっているボルトを更に「締め増し」てはならない。
②増し締めは、できるだけトルクレンチを使うこと。

この2つは増し締めの鉄則です。
そうしないと、せっかく規定トルクで締まっていて、サビやロックタイトで安定しているネジとボルトの縁を切って、いつまでも不安定な接合状態を、ワザワザ作ることになります。
また、パーツやボルト・ナットに不必要に大きい応力が加わって、破損の原因を作ることにもなります。

トルクレンチを使わない普段の増し締めでは、スパナやドライバーで一定の力を加えて、ボルト・ナットが回らないことを確認します。それだけです。緩みがないかを確認するだけです。緩んでいないボルト・ナットは決して無理して回そうとしないこと。
「増し締め」とは「締め増す」のではなく「緩み無し確認」のための作業です。

また、ロックタイトは接着剤です。せっかく固着した接着面を「増し締め」でワザワザ外さないように、ご注意下さい。
あ、こんなん強者のみなさんにとっては、常識でした・・・、ね。失礼!

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