中華バギーとの付き合い方

【8-22.タイヤの手組み】

このHPの記載内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。
@ホイールバランスが最悪だったこと。
Aイノーバのタイヤが安かったこと。(約800円/本:送料込み。AUTOWAY LOOP

以上、2点からタイヤを購入しました。

購入したタイヤのうち、3本は丸かったのですが、1本は三角でした。(笑)

鬼嫁はこれを見て「何!これ?三角じゃん!ゲラゲラゲラ!」・・・です。

まあ、空気を入れればちゃんと丸くなると思うのですが(たぶん・・・)、すぐに使う予定はありません。

だからと言って、このままの状態で保管すると、三角の頂点の部分のストレスで、ゴムが劣化し、最悪、ひび割れが起きる恐れがあります。

そこで、タイヤの組み替えです。
とりあえず、ギプスを当ててロープで縛り、三角の頂点部分を、他にズラしました。
時間を見つけて、ホイールに組み付けて空気を入れ、丸の状態で保管する事にします。
【2011年10月15日追加】
で、タイヤの手組です。使う工具はこれだけ。
ゴムハンマーは198円。今回新規に購入しました。今までは鉄のハンマーを使っていたのですが、インターネットで世界に発信する訳ですから、変な作業をアップしてはいけません。いいカッコしいのオイラです。

え?エアコンプレッサーは?
エアコンプレッサーは、今、入院中です。圧縮するピストンのコンロッドを止めるボルトが飛んでいて、部品注文中です。1ヶ月半になりますが、まだ音沙汰がありません。表題通り、「手組み」です。機械は使いません。
左上が、今のホイールです。右下の三角タイヤに組み替えます。ギブスのおかげで、だいぶん丸くなりました。
まず、虫ゴム(正式名称は忘れました)を外して、空気を抜きます。
これが虫ゴム・・・。名前は何だったかな〜。ま、いいか、酔っぱらってるし!
今日は鬼嫁がいるので、孫の鯉のぼり用のアルミパイプが使えません。
しょうがないのでタイヤレバーでビードを落とします。

一カ所落とせたら・・・、
ウニ、ウニ、ウニ、と体重をかけて全周、全てのビードを落とせます。
ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、と、廻りながら、タイヤ全体に体重をかけていきます。
ビードが徐々に落ちている感触は、足先から伝わってきます。
ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ、ウニ・・・。
こんな感じで、ビードを完全に落とします。
一部でも落ちていないとタイヤは外れません。

落としたビードとホイールの間に潤滑剤「CRC556など」を吹き付けます。

肝心なのは、黄色丸のクランプ。バイクパーツ専門店「ダイソー」で105円です。
タイヤレバーをかける反対側のビードを、これで、常時、完全に落としている状態を作ります。これは必須です。これさえ準備すればタイヤは簡単に外せます。

これが、タイヤレバーをかけた状態。
タイヤレバー、最初(1発目)の「コジリ(めくり?)」です。
既にレバーには力はかかっていません。タイヤビードはユルユルです。
写真を撮るために、私は作業箇所(タイヤレバー)から離れてますがOKです。「手組み」ですがノー・パワーです。
これがダイソークランプの威力です。その理屈は・・・、
クランプでタイヤビートを押さえることで、このホイールの凹部分(くぼみの部分:黄色の矢印)にコジル側と反対側ビードを、入りやすくする訳です。
このホイールは、ノーマルホイール。ですからタイヤの表側(外側)から外しにかかります。
リバースホイールの場合、このくぼみは、ホイール裏側(車体側)にあるので、裏側から外します。

これを逆にトライしても、写真でお分かりの通り、タイヤレバーをかける反対側のタイヤのビードがホイールに当たってしまう(赤矢印の部分にビードが来てしまいます)ため、外しシロが取れません。
アホみたいに力を入れれば、外れるかもしれませんが・・・。
最後は、タイヤレバーでコジリながら、ゴムハンマー(今回購入:198円)で軽く叩くと、コロンとホイールが外れます。いつもは鉄ハンマーです。それでもホイールとハンマーの間にタイヤをかみ込ませて、ビードを叩き切るということさえ注意すれば、何の問題もありません。
くどいようですが、この写真で分かるとおり、ホイールの凹部分に、タイヤレバーをかける反対側のタイヤビードを落とし込むというのが、コツです。
これは、外す時だけでなく、組み込む時も一緒です。
最初の写真では、タイヤレバーは黒いヤツも含めると3本ありますが、実際に使うのは2本で十本です。うまく、足のつま先で押さえれば、1本でも組み込み・取り外しが出来ます。

ホントくどいですが、ダイソークランプを使えば、本当に軽く簡単に組み外しが出来ます。鼻歌マジリでOKです。ビードを落としたら、中をのぞいてこの凹の部分を探して下さい。ノーマルホイールとリバースホイールでは凹の場所が違います。
ビード上げです。国産のタイヤの場合、タイヤが丸いので、

@ホイールのみが乗る台(今回はお風呂のいすです)に乗せ、タイヤの重みで裏側(下側)のホイールとタイヤビートを密着させます。
A表側(上側)のホイールと、タイヤビートの間に自転車のチューブを挟み込み、空気圧搾時の空気の漏れを最小限に止める。

この2つの準備で、自転車の空気入れ(追加写真の一番上の写真。黄色いやつ)を全力でこぎます。必死でスクワットです。

上側には自転車のタイヤチューブが噛み込んでいるので上側のビードは上がりませんが、密着している下側のビードが「パン!」と入ります。
そしたら、タイヤチューブを引きずり出して、タイヤを上下ひっくり返して、お風呂のいすにホイール部分だけを乗せると、タイヤの重みで、下側のタイヤとホイールが密着します。その状態で空気を入れると、もう片方のビードも上がります。

あくまでも、品質の優れた、丸い、国産のタイヤの話です。
中華タイヤを組み込んでみると、今回は、特に三角タイヤで、ホイールとタイヤの隙間が異常に大きく、自転車の空気入れで間に合うような状況にはありません。

首がユルユルのハイネック・トレーナーを着た、若い姉ちゃんの色っぽい首もと状態です。

で、しょうがないので、ちまたで流行の「爆発ビード上げ」を採用。

一瞬の作業なので、写真は撮れませんでした。

用意する物は
@CRC556(爆発の燃料です。)
Aパーツクリーナー(導火線の役目です)
Bチャッカマン(ライターでもOK)

コツは、

@虫ゴムを外すこと。虫ゴムが付いていると、爆発でビードが上がっても、タイヤの中の空気が急激に収縮するため、せっかく上げたビードが「スコン!」と外れます。
A燃料の「CRC556」のタイヤ内への注入時間は、このタイヤの場合5〜8秒くらい。
B導火線役のパーツクリーナーは少量でOK。長々と導火線を作ると火事のもと。
C爆発時、「バン!プシュ〜!」とかなり大きな音がでるので、鬼嫁にはあらかじめ了解をもらっておくこと。

です。

一番大変だったのは、この後、自転車の空気入れで空気を充填したこと。時間にして1本あたり5分程度だったと思いますが、このスクワットが結構きつい!

死ぬかと思いました。エアコンプレッサーのありがたみを実感しました。

でも、既にビートは上がっていますので、時間さえかければ自転車の空気入れでも、そのうち、徐々にでも、必ずエア充填できる訳です。完全手組みです。機械力になんか頼りません!(笑)
で、装着状態です。
後輪のみです。後輪は三角タイヤでウケたのが功奏して、鬼嫁から交換の許可が出たのですが、前輪は「前輪?ま〜だタイヤの山、あるじゃん!」と却下されました。

フットブレーキの上に、赤いステアリングダンパーがチラッと見えます。まだ、取り付け途中です。まずは、三角タイヤの解消を優先しました。

これがトー・インの調整に失敗して、タイヤブロックが消滅したタイヤ。負担の少ない後輪として使っていたのですが、走行距離400km弱で1分山です。胴体の部分も接地し始めました。それにしても、同じ条件のはずなのに、左後輪に比べ、この右後輪の摩耗は異常です。ん〜、空気圧を高く設定しすぎてた?それでタイヤ真ん中のブロックだけが接地していた?それとも個体品質の問題?・・・謎です。
ま、「アホの考え、休むに似たり」ですから、深く考えることは止めて・・・。

前からの写真です。フロントタイヤは、耐久性を検証するために、しばらく元のままで走ります。今、走行距離400km弱で8分山です。

余談ですが、ステアリングダンパー取り付けのため、ヘッドライト部分を外しています。
【2011年10月25日追加】

@「ウソつけ〜!タイヤレバーぢゃぁ、ビード、落ちねえよ!このペテン師野郎!」という苦情が来たこと。(いやいや、そこまで言われてませんから)  (^▽^;)

A中華バギーと付き合っていくのに、これからもタイヤの組み替えが頻繁に必要になると思われること。

以上の2点から、ビードブレーカーを作りました。制作費2,000円です。
タイヤを押さえ込む部分のパイプは1本でも良いのですが、シンメトリーとすることで、荷重がかけやすくなります。また、接触面を広くする事で、タイヤにも優しい。(たぶん・・・)

ビード落とし部分の拡大写真です。先端の黒い金物は、ルナが梱包されていたアングル材。
切り込みを入れて、タイヤの曲線に近づけています。
が、荷重をかけたら曲がったので、この後、切り込み部分を溶接しています。

元々のホイールです。タイヤバルブ(黄色丸)がある方が、ホイールの外側(車体と反対側)になりますね〜。
凹(くぼみ部分:緑矢印)が、バルブの反対側に近いところ(車体側)にありますので、このホイールはリバースホイールと言うことですね。

ですから、組み替え時は裏側(バルブの無い方、凹の近い側)からアタックします。

間違ったやり方でトライした動画も以下にアップしていますので、参考にして下さい。

写真をクリックすると、動画「中華バギーとの付き合い方 @ビード落とし編」にジャンプします。

ユーチューブです。

写真をクリックすると、動画「中華バギーとの付き合い方 Aタイヤ手組み編」にジャンプします。

ユーチューブです。

動画では、手袋に付着したCRC556がダイソークランプに付いて、ビードを落とすのに格闘していますが(笑)、適当な長さの木材を2本準備して、タイヤを挟んで、両端をロープで縛るという手もありそうですね。それなら少し手間ですが、確実にビードを落とし続けられます。(たぶん・・・)

写真をクリックすると、動画「中華バギーとの付き合い方 B爆発 ビード上げ編」にジャンプします。

ユーチューブです。

inserted by FC2 system