中華バギーとの付き合い方

【8-23.フロントサスペンションのセッティング】

このHPの記載内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。
このサス、ヤフオクでタダみたいな金額で落札したのですが、何ともメチャメチャ堅い!

写真矢印の通り、急ブレーキをかけようが、急なコーナリングをしようが2cmくらいしか、サスが縮みません!(汗)

オイラも若い頃は堅くて堅くて、そこらじゅうの女性にDNAの種をばらまいていたのですが、この歳のなると、堅いのはダメ!(何の話やねん!)

柔らかいサスが欲しくなります。で、コイルスプリングをカットします。

ホームセンターで定尺ねじを買ってきました。1本83円。
  倉庫にあった余り物の鉄板を加工して・・・。
こんな治具を作ります。名付けて「サス・コンプレ君」(お〜!久しぶりにネーミングが出ました!)

コイルスプリングの中に割り込ませるため、治具の片方は大きく開口(黄色○)しています。
定尺ネジの代わりに、建築金物の「羽子板ボルト」を使えば、片方のプレートは不要ですね。近所のホームセンターで1本100円位で売っていました。
サスに装着するとこんな感じ。
このまま「サス・コンプレ君」でコイルを圧縮すると、コイル側のプレートが「バシッ!」と外れる恐れがあります。すげ〜危険です!
それを避けるために、万力でこの治具を固定します(黄色○)。
万力で挟んでいるのは、コイル側のこのプレートのみです。サスそのものは、この状態でユルユルです。

これだと、サスが治具から逃げることが出来ないので、安全に分解できます。
ねじ回しのストロークが長いので、ラチェットで「チリチリ・チリチリ」と締め込んでいきます。コイルが緩んで、サス内の六角ナットにスパナが入るようになったら・・・。
  こんな感じで、サス内の六角ナットにスパナを、サスの頭にモンキーをかませて緩めます。 
で、分解した図です。
  んで、コイルの反力を低減するため、1巻きほどサンダーで切断しました。
  切断面は黒で塗装。さび止めのつもりですが、あまり意味はありません。
強いコンプレッションがかかるところですから、塗装はすぐに剥がれるでしょう。ただの気休めです。
   念のため、組み立て時にロッドのねじの締め込みを甘くして(黄色左○)、ここでもコイルスプリングの反力を緩くします。
ロッド長が長くなる分、さらにユルユル・サスになります。ちなみにこの黒いゴムは、サスが底突きした時、金属同士が当たらないための干渉材ですが、元々のサスは、堅くて堅くて、このゴムの出番はありませんでした。
  組み付けは、ねじ部分に、お決まりのロックタイト。(笑) 
   ついでに、さび止めのつもりで、クリアで塗装。正直言ってメッキにそのまま塗装しても、ほとんど固着しないので無意味です。(笑)
まぁ、気持ちの問題と言うことで・・・。
   左のリング2個は切断したコイルです。1巻き分、切っています。

で、組み付けは、コイルスプリングを逆に付けます。右が純正、左が逆に組み付け状態です。コイルのピッチが矢印の方向に狭くなっています。

逆に組む理由は、
・このサスのようにバリアブル・ピッチのサスは、ピッチの細かい方で小さい衝撃を、広い方で大きな衝撃を担当します。(たぶん・・・)
・したがって、切断するのは大きなピッチの方になります。
・そこで純正のまま組み付けると、切断面が下に来てしまいます。下側は水の集合場所です。すなわち錆びやすい。
・それと、ピッチが広い方が治具をかませやすい。(そう何回も分解する物でもありませんが・・・)

結果、コイルスプリングが簡単に回せるぐらいユルユルとなりました。
赤○の、本来の堅さ調整箇所(名前を忘れました)も、その気になれば手で回せます。(笑)

本日は雨のため、テスト走行が出来ませんが、ステップに乗って飛び跳ねると、明らかにユルユルで、底突きこそしませんが、かなりのストロークでサスが稼働します。
まあ、堅くなる方向には、かなりの調整シロがありますので、後日、試乗して、少しずつ当たりを見たいと思います。
  組み付け後です。見た目、ほとんど変化はありませんが、本当はユルユル・サスに大変身です。(笑)

「うん。柔らかくする方法は分かった。では、堅くするにはどうするの?」ってですか?

私だったら、センター・シャフトのネジを、タップで更に切り込んで、全体長を短くし、コイルスプリングのコンプレッションを大きくします。

でもそのままだと、サスの長さが短くなりますので、「ケツ上げ」で短くなった分を継ぎ足します。

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