【2-03.エンジンの載せ換え】 | |||
今のままのエンジンでも、特に何の問題も無いのですが、この手のマシンは「手動クラッチのエンジンぢゃぁないといかん!」という人生哲学が私にはありまして(機械オタクの人生哲学って、そこかい!!!)、寝酒を飲みながらネットオークションで遊んでいたら、手動クラッチ式のエンジンを落札してしまいました。(笑) で、写真で、ルナに載っているエンジンが手動クラッチ式、地べたに置いてあるエンジンが最初から搭載されている自動クラッチ式のエンジンです。 どちらも排気量は50ccです。 今日現在、スイングアームの改造が終わっていないんで、そっちの作業をしたいのですが、初期クレームが1週間以内と言うことで、とりあえず動くことを確認します。 で、結果ですが、基本的にはこのタイプのエンジンはポン付けで取り付け可能です。キャブレターやキックペダルがフレームに当たりますが、まあ、問題になるような事ではありません。 作業時間は3時間程度で、正常動作を確認出来ました。 特にエンジンマウント、マフラーなどは、ポンポンとポン付けできます。 チェーンスプロケットの中心線も現エンジンと全く同じです。 若干、調査が必要なのが電気系統ですので、少し詳しく紹介しますね。 【どうでもいい話】 よく、手動クラッチ式を「マニュアル」、自動クラッチ式を「ノークラッチ」などど書かれている本を見かけますが、いわゆる「マニュアル」だろうが「ノークラッチ」だろうが、どちらも人間がチェンジペダルでミッションを切り替えるわけですから、そういう意味ではノークラッチ式も「マニュアル」な訳です。 んで、「ノークラッチ」と呼ばれているヤツでも、クラッチは付いている訳で、正しくは「ノークラッチレバー式」と呼ぶべきなんです。 と言うことで、機械オタクはこんなどうでもイイ事にこだわります。最近、女房が私の話を真剣に聞いてくれない理由は、ここら辺にあるのではないかと思っています。 |
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配線を確認するために、エンジン左側のクランクケースカバーを外します。8mmのボルトを4本外すのみです。ここでカバーが「スカッ!」と外れてこないのは、ダイナモにある永久磁石にカバーがくっつくせいです。少し力を入れて引っ張ると外れます。ガスケットは再利用しますので、破れないようにマイナスドライバーなどで、優しく剥離させます。 左が、新エンジンの発電ユニットです。右が現エンジンの発電ユニットです。 コイルの形状は違いますが、黒いコイルがCDI経由で点火プラグに電気を供給するエキサイタコイル、茶色いコイルがバッテリーに電気を供給するためのステータコイルです。ケース内右上の2時の方向にある黒いパーツが、パルスセンサー(という名前だったような気がします。パルスコイルだったかな?)で、エンジンの回転を検知して、点火プラグをスパークさせるタイミングをCDIに知らせる役目をします。 |
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で、配線ですが、以下のような色でした。全てのバギーに適用できるとは限りませんので、参考にされる方は自己責任でお願いしますね。 写真の上側が新エンジンからの配線、下側が、メインハーネスからの配線です。
結局、D以外は、全部同じ色同士をつなげばいいという事ですね。(笑) ちなみにCとDは交流電気が流れますので、逆につないでも問題ありません。カッコ書きしているのは、そういう意味です。 「青・白」は青地に白(またはその逆)の二色が使われているという意味です。 今回はエンジンの始動が目的ですので、写真の通りバッテリー充電用のCDは接続していません。 |
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つなぐとしたら、こうです。(笑) 黄色と白は逆でもかまいません、ってか新エンジンは2本とも黄色ですので、逆も正も判別できません。 |
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あと、メインハーネスとCDIの接続は、これらの写真のようなギボシタイプではなく、カップラーですので、単純に差し替えるだけです。 たぶん排気量が違うエンジンでも、ポン付けタイプなら、最初から付いているCDI・点火コイル・プラグが流用できます。 ルナは全ての電気部品を取り外していたので、メインスイッチとキルスイッチ、それとメインハーネスのアース線を適当なところに付け、最後にバッテリーにセルモーター線を接触させて、始動させます。 セルモーター線は、回したいときだけ、バッテリーのプラス端子に「ぱちっ!」とつなげます。(笑) で、写真の状態で、軽やかにエンジンが始動しました。 それと後で気づいたのですが、このエンジンだと、クラッチレバーとリアブレーキレバーの二つが、ハンドルの左側につく事になります。 ちょっとマズイってか、操作できないっしょ!(笑) |
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【まとめ】エンジン始動に必要な電装品・配線について ・エンジンから出ている@パルスセンサーAエキサイタコイルBアース線の接続 ・CDI(たぶん、間違いなく(笑)、排気量が違っても点火プラグが同じような仕様なら、既存品を流用できます。新品を買う必要はありません) ・イグニッションコイル(点火コイルです。コイツも既設流用可だと思います) ・点火プラグ(コイツも新品を買う必要はありません) ・メインキー(いわゆる「鍵」ですな。コイツをオンにしないと、何とも話が進まない) ・キルスイッチ(コイツをオンにし忘れます。笑い話みたいですが本当です。それでは絶対に始動できません) 以上の6点です。コイツらをつなげば、とりあえずエンジンは始動出来ます。 なお、今回はバッテリーを使ってセルモーターで始動させましたが、押しがけが出来る環境だったり、キックアームでの始動が可能な環境なら、バッテリーはいりません。 各電装品の写真はこちらを参照して下さい。 |