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二輪乗りの私にはよく分からないのですが、4輪車にはバンプ(bump:ドスンとぶつかる。バンパー)ステア(steer:舵を取る。ステアリング)なるものが、存在するらしい。。。
ルナの場合、右に体重をかけると右サスペンションが縮んでバンプステアの影響で左に曲がるのだと言うこと・・・。なんじゃ、そりゃ?てんで、調べてみました。
タイヤの動きを分かりやすくするため、棒を付け、その先に折り尺を置いています。
仮にこのように、タイロッド(写真の赤いロッド、ってか写真では赤が分かりません。でも、ここにおいでになるくらいのオタク様は、私より詳しいと存じ上げます。説明は不要ですね〜)の、車体への取り付け点(車体側ボールジョイント部:黄色○)が極端に下にあると仮定します。(取り付け点は、針金で縛っています) |
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路面の凸でサスペンションが縮まりバンプする(平ジャッキに乗せています)と、結果、タイロッドが、タイヤ側のボールジョイントを引っ張って、タイヤは外側を向きます。
つまりタイロッドに着目すると、車体側取り付け点に対して、タイヤ側取り付け点(ボールジョイント部)が離れる方向に移動するため、タイロッドのタイヤ側取り付け点が引っ張られ、タイヤが外側を向く事と言うことだそうです。 |
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逆にこのように、タイロッドの車体への取り付け点が極端に上にあると仮定します。(黄色○、針金でフレームに固定しています) |
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路面の凸でバンプしサスペンションが縮まると、結果、タイロッドがタイヤ側のボールジョイントを押して、タイヤは内側を向きます。
つまり車体側取り付け点に対して、タイヤ側取り付け点が近づく方向に移動するため、タイロッドのタイヤ側取り付け点(ボールジョイント部)が押し出され、タイヤが内側を向く事になります。 |
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なるほど。
正規の取り付け位置の場合、左の3枚の写真のように、バンプすると若干内側を向きます。これが右に体重をかけたら左に曲がる原因だそうです。(分解写真で、細かくジャッキアップしようと平ジャッキを使ったのですが、面倒になって。。。3枚目の写真で初めて平ジャッキの機能発揮です。これならコンクリートブロックでも良かったですね。)
原因が分かれば、対策は簡単です。
「タイロッドの車体側取り付け点が、極端に下だと、バンプした時タイヤは外を向く。極端に上だと、バンプした時タイヤは内を向く」
そしたら、バンプしても変化しない、タイロッドの理想的取り付け位置が必ずあるはすです。(たぶん・・・)
では、どこが理想ですねん?と言うことですが・・・。
その前に、ダブルウィッシュボーンのアッパー(上)アームのタイヤ側取り付け点@は、上アームの車体取り付け点Aを中心に円を描く動きをします。上アームが曲がらない限り、コンパスで描いたような円を描くはずです。
次にロア(下)アームのタイヤ側取り付け点Bは、下アームの車体取り付け点Cを中心に円を描くように動くはずです。
と言うことは、タイロッドのタイヤ側取り付け点Dが、@〜B間のどの位置にあるかを計測して、その間隔に比例した位置に車体側取り付け点Eを設ければ、タイロッドはバンプと無関係になるはずです。(たぶん・・・)
具体的には、
@〜B間:13.5cm
@〜D間: 3.5cm
ですから、上アームから26%の位置にタイロッドのボールジョイント部があることになります。
したがって、
A〜C間:13.5cm(偶然でしょうか、@〜B間と同じでした)
ですから、上アームの車体取り付け点から、
13.5cm×26%=3.5cm
の所に、車体側タイロッドの取り付け点(ボールジョイント部)がくれば、バンプで横っ飛びすることは無くなります。(たぶん・・・)
ルナの場合、@〜B間と、A〜C間が同じ長さだったので、結果、取り付け点も3.5cmと同じとなりましたが、考え方をご説明するため、難しい計算を(難しいか!)してみました。
標準でA〜E間は2.0cmですので、あと1.5cm取り付け点を下げればバンプステアを最小限にすることが出来ます。(たぶん・・・)
なお、アームとタイロッドの長さ(回転半径)が違うため、微調整は必要です。(たぶん・・・)
こんな勝手な思いこみ、きっと誰かが見て笑っているでしょうね〜。(たぶん・・・)
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で、勝手な理屈を組み立てたところで、台風通過のさなか、女房から犬(下から3枚目の写真の左隅で、監督をしている奴です)の散歩を命じられたので、今回はここまでです。
結果は、後日、ご報告いたします。 |