中華バギーとの付き合い方

【8-26.ディスクキャリパーの分解・エア抜き】

このHPの記載内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。
ブレーキキャリパーからフルード(オイル)が漏れてきたので、分解してみました。キャリパーは、この取り付けボルト2本を緩めるだけで完全に分解できます。
ほとんど工具はいりません。(もちろん、ブレーキホースは8mmのメガネレンチで外します)
分解するのに、最初はこのゴム(赤○)の中にボルトがあるのだろうと思っていましたが、違いました。
どこからアタックするのだろうと、スパナ片手にかなり悩んだのですが。。。
結局、この車体に組み付けるプレート(名前は知りません)を、手で目一杯シリンダ側に押すと・・・。
シリンダ側のブレーキパッドが外せます。写真を撮るためにドライバーを差し込んでいますが、手で上方向に引っ張れば、簡単に外せます。
反対側のパッドは、このように少し斜めにして、片方ずつ、ロッド(?)から抜く事ができます。
分解したところです。
下の銀色の板バネも、このままチョチョッと簡単に外せます。
ピストン(銀色の筒)は、ペンチかなんかにボロ布を巻いて、ピストンを傷つけないように引っ張り出すか、自転車の空気入れやエアツールでエアを入れ、空気圧で「パンッ!」と外します。
しっかり養生していないと、2〜3mは飛んでいきそうな勢いで飛び出てきます。

ホースラインをつないで油圧で押し出してもいいのでしょうが、外れた後のオイルの後始末が大変そうです。(笑)

写真下のオイルシール(丸いワッカ、2つ)が不良のためオイル漏れを起こしているのでしょうが、一度オイル漏れを起こしたシールはもう駄目ですね〜。
キッチリ組み直しても、以前のように滴り落ちるオイル漏れこそ無くなったのですが、一晩置いておくとピストンの下側に湿気りを感じます。
やっぱ駄目です。

下のコの字型の金具(名前を知りません)や、ゴムのカバーも手で引っ張れば外せます。

ちなみに爪楊枝は、O型のオイル(ゴム)シールを傷つけずに外す、特殊ツールです。爪楊枝も2本あると「引っ掻け、引っ掻け」して外せるので便利です。
で、近所のホームセンターで買ってきた、一番安いブレーキフルード。
実はこれまで、バイクの時もオイルラインのエア抜きは、わざわざキャリパーを外して、高い位置に置いてエア抜きをしていたのですが・・・。
こんな実験用注射器(300円〜500円)を使って、下から圧入するとイイという情報を得ました。さっそく、バイクパーツ専門店「ダイソー」他、何店かを探したのですが見つかりませんでした。
そこでバイクパーツ専門店「ダイソー」でシャンプー容器105円を買ってきて代用です。
油圧がかかるので、結束バンド(白)で、ホースをしっかり止めます。
んで、このシャンプーポンプをハンドルくらいの高い位置に抱えて、オイルを下から(キャリパー側から)圧入します。

この「下から圧入法」は、いいっす! (^o^)!

思わず、部屋に戻ってカギを閉め、頭を抱えて机に突っ伏して、「俺は今までなんと無駄な作業をしてたんだ〜!」と叫びたくなるぐらい、キッチリすっきりエアが抜けます。

リザーバータンク側を観察すると、最初数十個の小さなエアがプチプチプチ・・・、と出てきて・・・。
それで終わりです。時間にして十数秒。
後は、シャンプーポンプの圧力に合わせて、オイルのみが「ズコー、ズコー!」とタンク内に吹き出してきます。完璧のガチガチのレバータッチが復活します。
まるで、30年前のオイラを彷彿とさせるガチガチ・ビンビン・タッチです。(何のこっちゃ!)

やっぱ、空気は上に行きたがる!小学校の授業の通りです。

なお、シャンプーポンプとブレーキキャリパーをつなぐホースは透明じゃないと駄目です。黒だと中の空気の動きが分かりません。

ホース内には大なり小なりエアが入ってしまいますが、シャンプーポンプを高い位置に持って行ってポンピングすれば、エアは下に行きにくいためオイルのみをキャリパーに供給できます。
オイルの流れに押されて、エアがキャリパー付近まで近づいていたら。そのエアの部分のホースを「ウニ、ウニ」と潰せば、シャンプーポンプ側にエアは移動してくれます。

なお、シャンプーポンプは、オイルを入れてしばらく放置し、耐油性があることを確認して下さい。

いや、ホント「目からウロコ」ですぜ!

で、エア抜きは完了。これは左右にオイルを分配する部品(名前を知りません)を取り付けるステーです。倉庫の余り物から作りました。
こんな感じて取り付けます。最後はさび止めで黒に塗装しました。
黄色の線がオイルライン(実際には、すぐ横の銀色のパーツ)です。
この後、結束バンドを使ってスイングアームにユルユルで留めています。

ちなみにディスクブレーキの性能ですが、「真綿で首を絞める」ような、高級なレバータッチに変身しました。が、これはディスクのせいではなく、力の伝わるラインがワイヤーからオイルに替わったためです。
ワイヤーはブレーキの当たるザラザラ感がダイレクトにレバーに伝わってきますがオイルは途中で緩衝してくれます。

制動性能は、ドラムもディスクもあまり変わりません。
ディスクブレーキもフロントをロックさせるような急制動は出来ません。これはディスクの外径が小さいためだと思います。

どちらかというと制動距離自体は、ディスクよりドラムの方が短いように感じます。

まあ、「見てくれ」がかっちょ良くなった(たぶん・・・)と思うので、ヨシとします。

【2011年11月22日追加】
最近、動画編集にはまってて、おもしろ半分にエア抜きの動画をアップしました。ユーチューブです。画像をクリックしたらジャンプします。

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