中華バギーとの付き合い方

【4-04.マフラー交換】
酔っぱらってオークションで遊んでいたら、マフラーを落札してしまいました。「また買ったの?マフラー、付いてるよね。何で今のじゃダメなの?2番じゃダメなんですか?」って、女房からどっかの国会議員が言うような非難を浴びせられました。

ガレージに逃げ込みます。
色々加工しやすい「スリップ・オン」タイプです。
メーカーのうたい文句は「重低音!アルミマフラー!」ってんですが、
重低音はどうでもいいから、寸法を書いてくれよ!って。
サイレンサーです。直管です。穴から向こうが覗けます。
「ああ、今日も田舎の青空は綺麗だぁ!」って、直管の方が、音の調整がしやすいのでOKです。グラスウールで音の大きさを調整します。
一番肝心な、マフラー管の外径です。28mmでした。
元から付いているルナの外径は、25mmです。
外径が太いぶん、排気効率を上げることが出来ます。OKです。
2サイクルエンジンは、あまり排気効率を上げると回転の伸びは良くなりますが、トルクがスカスカになります。

4サイクルエンジンも排気効率を上げればいいと言うものではありませんが、調整は2サイクルより楽です。
で、ポン付けしてみました。まるで、ルナの腰の上に、チ○コの亀頭部がドテッと乗っているようで、格好いいです。ただ、フェンダーに当たっていますので、マフラーが熱くなると、溶けるでしょう。(笑)

まあ、これでも悪くはないのですが、加工します。
 @元のルナのマフラーをぶった切って、サイレンサーだけを使う。
 Aマフラーパイプの途中にスリットを入れ、曲げ加工した後、溶接で穴をふさぐ。
 Bマフラーのエンジンとの接合部分を削って、角度を調整する。
 Cバーナーであぶって、手曲げする。
方法は色々ありますが、ん〜、どうしよう・・・。
ともかく、これで近所を走ってみました。好みもあると思いますが、「重低音」というより、「騒音」です。目立ちたがりのヤンキー兄ちゃんは「お〜!いい音だ〜!」と大受けだろうと思いますが、こんなので走っていたら「うるさい!近所迷惑でしょ!まったく、何を考えてるの!」と女房に怒られるのは目に見えています。

「静かに、ステルスに、でも、速く!」が、男のおもちゃの条件です。(いや、女房が怖いだけだろ!)
で、手曲げが、「焼き色も付いてカッチョええかな」ってんで、アブって曲げることにしました。

まあ、ちょこっと曲げるだけですから、砂焼きのセオリーは不要かとも思いましたが、万が一、曲げすぎてパイプがつぶれるとまずいので、まずパイプ内に砂を充填します。

犬の散歩のついでに、犬の糞を拾うふりをして、近所の公園の砂を拝借してきました。手曲げ加工が終わったらキチンと返却します。(ちと、多すぎました・・・)
端っこは、木っ端を削って栓をします。
焼く前には、パーツクリーナーで脱脂しないと、綺麗な焼き色になりません。
てんで、まっすぐだったマフラーを曲げます。当然下方向にも曲げて、サイレンサー部分は泥よけフェンダーの下に配置できるようにします。

なお、焼くときには以下の点に気をつけてください。(自分の備忘録です)

@曲げる内側もアブるが、主に外側を中心にアブること。内側を中心にアブると、外側が支点となって内側が縮んで曲がるため、パイプの内側にシワが入る。
外側を中心にアブると、内側が支点となって、パイプの外側の素材が伸びて曲がるから、仕上がりがきれい。

A曲げたい場所を中心に、その前後も十分にアブること。そうしないと、曲がる外側の素材が部分的に極端に引っ張られるため、外側に亀裂が入る。


ついでに、こんなエキパイ口の所もアブって、イイ色にしてみたりします〜。(笑)

バーナーはどこにでもある(どこにでもあるって、生協にゃぁ無かろう。ホームセンターだろう)1000円位のやつです。
ん〜、だんだんとイイ色になってきました〜。

うわっ!やべ〜!
エキパイ口なんて、余計なところまでアブッたことを忘れて、中の砂を出すときに思わずマフラーを抱え込んで、スカジャンの袖口を溶かしてしまった〜!!!

お気に入りだったのに〜!

ってか、女房に怒られます。「ドンガラガッシャ〜ン!」と雷が落ちます!それと、今日の晩ごはんは抜きです。
コンビニ弁当です・・・・。

あ〜あ・・・どうしよう。。余計なことすんじゃなかった・・・。

昨晩のコンビニ弁当、のり弁・・・、おいしかったです。

さて、翌日です。

ルナのエンジン音が大きいと、色々差し障りがあるので、サイレンサーを作ります。

百均で買ってきたのが、ステンレス製の消音材(左)とステンレス製のパンチングメタル(右)。

これで「高級ワンオフ・サイレンサー」を作ります。
何が高級かと言うと、使う材料が錆びないステンレス製と言うこと。

できあがったサイレンサーはこんな感じです。片側に3カ所くぼみを付けて排気音(ガス)の一部を消音室の方に導きます。何回か走ってみて消音材の量を調整します。

このサイレンサーを、亀頭部に突っ込んで(ぅわ!痛そう!)、音の大きさを調整します。
マフラーが通る穴を、フェンダーに開けました。
焼きはこんな感じですね〜。こんがりゴールドです。曲げたところは青色に焼けています。ちとムラがあるんで、芸術点は合格点とは言えません。暇を見つけて焼き直します。
はい、できあがり。音もメッチャ小さいです。ただ、エンジン出力も抑え気味になっちまったんで、これから少しずつ消音材を抜いて、女房の耳を慣らしていきます。

少しずつの変化なら気づかないはずです。これを私は、茂木先生の「アハ・ムービー効果」と呼んでいます。
【2011年7月3日追加】
ある特定のエンジン回転数の時に、その振動に共振して「カラ・カラ・カララ」というチープな金属音がします。音の発生源を調べてみたら、マフラーの遮熱板(プロテクター)のようです。

ステルスマシンを目指す私としては、許せないので撤去します。
まあ、太腿が当たったにしても、ちとヤケドする位ですから。それより、ステルスを目指します。
【2011年7月12日追加】
こいつがチープな共振音の正体、マフラーカバーですね。厚さが分かるように裏側から撮影しましたが、まるでブリキ板です。(笑)

まあ、値段が値段ですから!
【2012年8月26日追加】

このお盆に、ヨチヨチ歩きの孫が里帰りしてきました。
私が、チョット目を離したスキに、このマフラーを触って、手をヤケドしました。ヤケドといっても手のひらにチョコっと、大豆ほどの水ぶくれが出来た程度なのですが、鬼より怖い鬼嫁の怒りは収まりません。

翌日、ガレージを覗いたら、ルナに「粗大ゴミシール」が、貼られていました。ヽ(´Д`;)ノ

こ、こ、こりゃマズイぞ!(-_-;)

ってんで、孫の手が届きにくい、ダウンマフラーに交換します。

とりあえず、何でもいいので、ダウンマフラーの落札です。

今のマフラーを手曲げしてもいいのですが、曲げる角度が尋常ではないので、このクソ暑い日に、ガレージの中で、バーナーと長時間格闘する気にはなりません。
案の定、フレームに干渉します。
で、手曲げですが、気温38度のガレージの中、意識がモウロウとしてきて、芸術点は0点です。でも、何とか干渉は解消しました。
今回買った、消音器。
前のやつを付けるとこうなりますが、いずれも、チビの孫の視線で考えた時、まさに触りたくなる位置にあります。これでは意味がありません。

で、ショートマフラーにして、ボディの下に収めました。これなら孫も触れないでしょう。
副産物として、マフラーをボディの下に置いたことと、位置的に耳から遠くなったことから、音も静かになりました。

でも、作業が中断されて、未塗装で裸のままのフロントフェンダーが、なんとも悲しそうです。(;^ω^)


取り付けは、エンジンの取り付けボルトを使用したのですが、このボルトを外したら、オイルが滴って来ました。。。
あらら、この上にはクランクケースがあります。。。(´;ω;`)

とりあえず今日のところは見なかったことにします。
まずは、フェンダーを仕上げないと。

「あれはチェーンオイル、チェーンオイル、チェーンオイルが何かの関係で、良く分からんが、どっからか伝ってきて、ここに溜まったもの、エンジンからのオイル漏れではない!」と自分を納得させました。

うん、OKです!(*´∀`*)

【2012年09月01日追加】

鬼より怖い鬼嫁から「音がうるさい!」との行政指導がありました。
消音効果を上げるため、バッフルを自作して取り付けます。
ま、男のオモチャはステルスが基本です。

写真はホームセンターで売っていた、単管パイプを杭として使う時の先端金物。
その名も「先端ミサイル」(((o(*゚▽゚*)o)))

スチール製ですが、地球に叩き込まれる強度を確保するため、厚さ2mm。結構な強度です。
錆びて朽ち果てるまでには、結構時間がかかるでしょう。

ま、錆びたらまた作ればいいし。なんせ235円だし。

切断する位置(赤の線)で、消音効果が調整できます。
最初は小さめの口径にして、ヌケが悪いようだったら、さらに大口径となる位置で切り直して、好みの音量を探します。
まさにカット・アンド・トライです。
ま、235円だし。

もう1箇所、マフラーの口径に合った直径で切断します。(緑の点線)

んで、出来上がったバッフル。マフラーと、赤丸のところに穴を開け、ボルト止めします。
中を覗くと、ダイソーで買ってきたステンレス製の水切り(網目)。その奥には、ステンレス・タワシが詰まっています。
このタワシの量でも音量を調整できます。

エキパイをぶった切ったので、取り付けスプリング用にエキパイにステーを装着します。
ステンレス金物を溶接してもいいのですが、マフラー素材の厚さが薄いので、私の溶接技術では確実にマフラーに穴が開きます。
穴あけには、かなり自信があります。<(`^´)>

君子危うきに近寄らず!です。

バーナーでこんがり焼き色をつけてみたり、仕上げに200円の非耐熱性ステッカーとか、お茶目に貼りつけたりして!
まあ、このステッカー、1年は持たないでしょう!

吉村さん、お世話になっております!

ステンレス・タワシで、音とヌケを調整して、プラグはこんがりきつね色。

下の動画にもありますが、強力にエンジンブレーキをかけても、10,000rpm回した後でも、アフターファイヤー・バックファイヤーはありません。

ごきげんです。OKです。

左の写真をクリックすると、ユーチューブに飛びます。
【2012年09月08日追加】

バッフルと消音材(金属タワシ)での「消音・ヌケ」について、色々試行錯誤を繰り返す中で、気づいたことがあります。

結論から言えば、
@同じ消音効果を得るには、タワシを詰めるより、穴の直径がかなり小さくなっても、バッフルのみでの消音の方が排気ガスのヌケが良い。

Aタワシの消音では、しなやかな音に変化する。すなわち、バッフルのみでは「ポン、ポン」「ポニョ、ポニョ」という、歯切れのいい消音だが、タワシを併用することで、「ポソ、ポソ」「サワ、サワ」という柔らかな音に変化する。
なぜ、そういう現象になるか、P.M.G.説をぶっ立てて、連結電車で例えて説明します。(たぶん間違っています。ってか、普通の人にはどうでもいい話です)

左図の、
・ピンク車両:マフラー(中には金属タワシという乗客がいる)
・グリーン車両:大気(外気へ放出)
・グレーの連結部:バッフル
とします。
エンジン・エグゾーストパイプからくる排気ガス(乗客)は、ピンク車両→連結部→グリーン車両へと移動します。

結論@については、仮にピンク車両(マフラー)に乗客(タワシ)がいなかったら、駅に停車する(エンジンからの排気工程)たびに、多量の乗客(排気ガス)が乗って来ますが、それらはスムーズに乗れ、一旦は連結部(バッフル)にその行く手を阻まれても、ピンク車両にゆとりを持って滞留し、次の駅に着く(吸気、圧縮、爆発工程)までに順番に連結部(バッフル)を通ってグリーン車両(大気)にゆっくり移動できる。
だからヌケがイイ。
ところが、ピンク車両(マフラー)に乗客(タワシ)がすし詰めだったら、次の駅から乗ってくる新しい乗客(排気ガス)は、ピンク列車に乗りにくいし、乗ったとしても、ほかの乗客に行く手を阻まれ、連結部分へはなかなか移動できない。
すなわち、消音を金属たわしのみに頼るとヌケの悪いマフラーとなる。

結論Aについては、バッフルのみだと、排気ガスが一気に大気に放出されるため、音に乱れがない。だからはっきりとした排気音になる。タワシを詰めると、そのタワシで排気ガスが細かく分散されるため、音のピーク値が分散される。

何を言いたいかといいますと、完全に二分できるものではありませんが、「消音はバッフルで、音質は金属タワシで調整すると良い」ということ。(たぶん・・・)

金属タワシではなく、耐熱性のある住宅建材用グラスウールは、耐熱性も600℃と十分で、値段がバイク用に比べるとメチャ安いようです。

次回は、建材用耐熱グラスウールにチャレンジしてみたいと思っています。
(`・ω・´)

マフラー加工について考察してみました。ページが長くなったので次ページに分割しています。

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