中華バギーとの付き合い方

【6-15.セキュリティ・キーレスエントリーの取り付けについて】
40.キーレスエントリー風、標準仕様についてをご一読いただいてから、このページにお越し下さい。セキュリティの基本回路はそちらで説明しております。
手に持っているのは、セキュリティからの配線です。
その下にあるのが、ルナのメインハーネスです。
一度ばらして、セキュリティの配線も全てその中に押し込んでスッキリさせちゃおうという作戦です。
こうして見ると、グチャグチャで、脳みその配線までショートしそうな感じです。が、なに、結局、電気はプラスとマイナスしかありません。何とかなるでしょう。
ハーネステープです。耐候性に優れていて、撤収する時もビニールテープのようなネチャネチャはほとんど残りません。でも固着力は弱いです。
カーショップで買ったら400円、電気パーツ店だったら200円です。
分かりやすくするため、ティッシュの上で接続を説明します。
セキュリティの電源線(赤)を、バッテリーから出ているルナの電源線(赤)に接続します。バッテリーに直接繋いでもOKです。

セキュリティのアース線(黒)をルナのアース線に繋ぎます。ルナのアース線の色は、緑だったり黒だったりします。また、ルナの黒線は基本的にACC線ですから、都度電圧・導通を確認しないとショートします。頭の中までショートしそうです。(笑)
ウインカーへの配線です。この配線は接続しなくても基本機能には影響ありません。セキュリティに連動させてウインカーを点滅させようとするものです。
セキュリティの黄色線をルナの左ウインカー線(橙)に繋ぎます。ハーネス内での接続は極力避けたいため、セキュリティのコードを元々のルナの配線チューブに通して、カプラーの所でハンダ付けします。2端子カプラーに3本配線が入ることになります。1穴に二本刺しです。アダルトビデオのハードコアなヤツです。(笑)
右ウインカー(右)ですね〜。ルナの水色の線と、セキュリティの黄線の二本刺しです。これも機能的には無くてもいい配線です。
セルのカプラーです。緑がアース。元々のルナの線は橙。セルボタンを押すと、ここからセルに12Vを供給するセルの電源線です。こいつにセキュリティから12Vを供給する青線の二本刺しです。

セキュリティ・リモコンのイナズマボタンを押すと、こいつに数秒間電圧が発生します。要するにセルボタンを押したことになります。

なお、イナズマボタンを押すと、後述のCDIのアース回路が切断され、かつ、セキュリティ線からの橙線に常時12Vが出現します。後述しますが、この橙線はACC線に接続します。
セルボタンを押すと同時に、ACC線(ルナの場合は黒)に12Vの電圧を供給する必要があります。で、セキュリティの橙と、ACC線の黒を接続します。場所は、ハーネスに最も近い、リアブレーキの電源線としました。コイツ(黒線)は、メインスイッチをONにした時、ここに12Vが伸びてきます。ACC線です。メインスイッチの代わりにセキュリティのイナズマボタンを押した時に、12V電圧を供給する訳です。
セルモーターのアース線(緑線)を途中でぶった切って、ギアポジション信号線のニュートラル線(メーター側:緑/赤線、クランクケース側緑/オレンジ線)に繋ぎます。これで、ギアがニュートラルの時のみセルが回ることになります。それ以外のギアの時にセルが回ると、マニュアルミッションのルナの場合、突然走り出すおそれがあるので。。。

ただ、これで、ニュートラルのフールプルーフと、クラッチレバーのフールプルーフの2つが作動することになります。改造マシンであるが故の、過剰な安全対策です。、おいら、そこまでアホではありません。クラッチのフールプルーフは撤去(ショート)させます。
メインスイッチの説明です。
ヘッドライトの裏側、メーターの下になります。
純正のままだと、ここの配線はグチャグチャのスパゲッティですが、以前、暇に任せて整理しました。


写真の通り、メインスイッチから出ているのは4端子カプラーです。それぞれの配線の役割は、以下の通りです。


ハーネスの種類 配線色 用途 接続先など
4端子カプラー
電源線 シート下のバッテリーからヒューズを経由して、ここに出てきています。バッテリーからの12V電源線は途中下車はありません。唯一ここに出てきます。(セルへの生の電源線は別です。セルを回すのに大容量の電線が必要ですので、別途並列・単独にセルに向かっています)このカプラーを経由して、メインスイッチに向かいます。
ACC線 メインスイッチから、返って来る12Vの線です。黒です。アース線と間違いそうです。メインスイッチがOffの時はここに電圧は現れません。ONにすると12Vの電圧が出現し、ルナの体内の電装品に12V電圧が供給されます。
黒/白地 CDIから CDI「から」と書いていますが、電気の流れをイメージしやすくするため、そう表現しているだけです。実際には下の「緑線」を「から」と書いても意味は変わりません。すなわち、「CDIからメインスイッチを通ってCDIに帰ってくる」と言うことです。「黒/白地」と「緑」に極性(+、−)はありません。
CDI 上(黒/白地)の片割れです。メインスイッチから帰ってきて、CDIへ向かいます。
この2つの線の意味は以下の通りです。


CDIに繋がっているカプラーです。上の表にある黒/白地と緑の線がここに繋がっています。この2つを短絡させることで、CDIは機能喪失します。
すなわちメインキーがOffの時、メインキー内でこの2線の回路はONになって、短絡します。メインキーがONの時は、メインキー内でこの2線はOffとなって、CDIは機能します。

今回付けたセキュリティーは、これの代役をします。そのためには純正のメインキー回路に対して、このON、OFF回路(セキュリティ内の回路)を直列に入れることになります。チープな取扱説明書のハサミは、この「直列に入れる」という事を意味します。
上の写真と同じCDIに繋がっているカップラーです。元々CDIに入っていた黒/白地の線の端子を引っこ抜いて切断します。ピンクと灰の線は、セキュリティからの線です。
CDIのカプラーの出口で切断した、黒/白地線を、セキュリティからの線(ピンク)に接続します。極性は無いので、セキュリティからの灰色の線に繋いでもかまいません。
写真を取り忘れましたが、灰色の線は、それまで黒/白地線があったカプラーに差し込みます。これでCDI回路に関して、メインスイッチとセキュリティが直列に接続されたことになります。

文章で説明されてもチンプンカンプンですな。40.キーレスエントリー風、標準仕様についてにある、回路図を横に置いて、確認して下さい。

全体の感じです。セキュリティ装置が確認できます。「セキュリティの場所を公開したら盗まれるだろうがよ!」とか言われそうですが、目的はキーレスエントリー機能の追加であって、セキュリティはオマケですので、問題なしです。ただ、このままだとバッテリーの消耗が気になるので、別途、セキュリティ専用のスイッチを取り付けています。が、そこまでは公開出来ません。そこまで公開したらホントのアホです。(笑)
【2011年8月20日追加】

と、言うことでキーレスエントリー機能の追加です。常時セキュリティの電源を切っているため、バッテリー上がりもなく、今のところ快適に作動します。

コンビニで十数m離れたところから始動すると、他のお客さんが「お?何?」と驚かれて、かっこいいです。
試したら100mくらい離れていても反応するようです。(日本の電波法とか、無視しているようです)

娘からは、「そんなんして、何の意味あるん?乗ってからエンジン掛けた方が、安全・安心じゃん。そんな事してると、スキを見て盗まれるかもよ」と言われました。
男のロマンを理解できない、ガサツな娘です。

まあ、それはそれとして、そのうちトラブるでしょう。(笑)
その時には、ここでご報告いたします。報告が無いということは、まだ正常に動いているということです。(笑)


また、さっき気づいたのですが、警戒を解除した状態でベルマークを長押しすると、「ブー、ブー」というブザー音とともに、振動感知感度を4段階で調整できるみたいです。ほほう、なかなかいいじゃん。中華仕様、いいじゃん!

【2012年1月8日追加】
バッテリーが上がりました。通常はセキュリティの電源を落としていて、必要な時だけ(例えば本屋さんで長時間立ち読みする時だけとか・・・)スイッチを入れるようにしていたのですが、スイッチを切り忘れてしまいました。

ちなみに、セキュリティの待機電流を測定すると、7mA。バッテリー容量が4AHだったら、

4(アンペア・アワー)÷0.007(アンペア)÷24(時間)=24(日)。

すなわち、バリバリの健康なバッテリーでも1ヶ月弱で完全にバッテリーが上がることになります。

ん〜。何か対策を考えないといけませんね〜。 (^_^;)

【2012年2月26日追加】

リモコンでエンジンをかけるのに、突然走り出すのを防止するため、セルリレーのアース側をシフトインジケータのニュートラル線につないで、ギアがニュートラルでないとセルモーターが回らないように改良しているのですが、それだと、交差点内でエンストした時、タダでさえ入りにくいギアを必死でニュートラルに戻す必要があります。

エンストした上に、アタフタと慌てる姿がかなりカッコ悪いので、それと並列にクラッチスイッチを繋いで、ギアがニュートラル以外の1速、2速、3速に入っていてもクラッチさえ握っていれば、セルが回るようにしました。

文章では分からないと思うのでいずれ配線図をアップしますが、上記仕様にすると、不必要な電流回路が形成され、クラッチを握ると常にシフトインジケータ(デジタル表示)の「0(ニュートラル表示)」が点いてしまいます。

そこで登場するのが、このダイオード。シフトインジケータ(デジタル表示)に回り込む電流を遮断します。1本31円。こいつは色んなところで活躍してくれます。値段の割にはなかなか便利なアイテムです

セルリレーのセル本体側の電線には50Aも流れますが、信号線側を測定したら2.5A。3Aのダイオードで十分です。


「こんな写真をのせても、配線図が無かったら何が何だか分からないぜよ!あほ!」と怒られそうですが、セルリレーに向かうカプラー2Pの部分にダイオードを装着しています。

これでクラッチを握っても、デジタル電光表示部分に回り込む電流を遮断するため、「0,1,2,3」の表示が、しっかり正常化出来ました。

よみさんにいただいた配線図を加工して、時間を見つけてアップします。
ただ、年寄りはパソコンで絵を描こうとすると、肩が凝って、肩が凝って・・・(笑)

手書きをアップするか・・・。

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