中華バギーとの付き合い方

【7-04.ドリル研磨について】

このHPの記載内容について実践される場合、全て自己責任でお願いします。愚生およびルナは、一切その責任を負いません。

貧乏人の僕には、ドリルを使い捨てにする経済力がありません。

ですので、この動画にも紹介していますが、色んなドリルビット・シャープナーを買って試してみました。
でも、どうも納得できる研磨が出来ません。

最後は、二軸スライドテーブルに行き着いて、研磨自体は満足行く結果が得られたのですが、いちいちセットするのが大変です。重たいし・・・。

その結果、振り出しに戻って両頭グラインダーでの手研磨です。
これが一番です。

ここに紹介している研磨方法はあくまでも独学によるもので、プロの人がご覧になったら、せせら笑うような内容だと思います。

ただ、自分は、毎日何十個も穴を開けるようなプロの仕様は必要なく、あくまでもDIYレベルですので、これぐらいの研磨で何も問題ありません。



説明に必要なドリルの部位名称は左図の通りです。
これまた、手書きの下手くそな絵で・・・。(笑)

参考までに、二軸スライドテーブルでの研磨は、緑鎖線のようにグラインダー回転軸から、ドリルのセンター軸を下方向にずらすことで、逃げ角を作ります。

あわせて、上の写真のように、砥石との角度を59°(118°/2)とする事で、切れ刃の先端角を作ります。基本はこの2つだけで、シャープなドリルが復活します。


ここからは、リーズナブルな両頭グラインダー(10年前、ホームセンターで3,980円でした)での手研磨を紹介します。

まず、L型アングル(ホームセンターで100円くらい)を、百均クランプで支持台座に取り付け、ガイド板とします。

長さが比較的長い10mm以上のドリル研磨では、このガイド板はもっと長い方が安定しますが、細いドリルは長さが短いので、このガイド板が長すぎると、ドリルのケツの部分をつまめなくなるので、不安定になります。自分に合う長さをカットアンドトライで見つけて下さい。

研磨に際して注意するのは、
 @切れ刃は砥石に対して直角(水平面に対して水平)とすること
 A切れ刃には、若干の「逃げ角」を作ること。
 Aシンニングによって、チゼルエッジ幅を極力狭くする。
この3つのみです。

チゼルエッジ部分は、本来「切れ刃」が無いため、この部分には切削能力はありませんが、2枚下の写真のように若干の鋭角を付けてシンニングすることで、チゼル部分も「切れ刃」とする事が出来ます。

チゼル幅が狭くなると、ドリルの刃先寿命が短くなるとのことですが、そん時ゃ、また研磨すればいいだけの話です。

チゼル幅を狭くする事で、小さいサイズでの下穴作業が不要となり、作業ステップを省略できます。

今回、動画で撮影したのは、12mmから2.5mmまでの中古ドリルです。
僕は、中古ドリルはオレンジ色で着色して、中古と新品を区別しています。
チゼル幅を狭くする(シンニング)には、両頭グラインダーの先のとがったほうの砥石を使います。
シンニング時に、砥石に角度を付けて当てることで、チゼル部分も「切れ刃」となります。

5mm以下のドリルのチゼルを削るには、ダイヤモンド砥石(幅1mm)を使いますが、僕の場合、老眼が入って目が見えにくいことと、少しアル中のため、細かい作業では手が震え、特に3mm以下のドリルでは、チゼルを削ることができません。
本来の「切れ刃」まで削ってしまいます。

まあ、市販の3mm以下のドリルで、チゼル加工してあるモノは見たことありませんが。



百均で買った金属製の定規を加工して121°の定角度定規を作っています。(写真のようにドリル刃先を当てている部分の定規の角度が121°だと、刃先の先端角が118°となります。ご自身で計算してみて下さい)
これで左右の先端角と、刃先幅のシンメトリーを見ます。

モノの本によると「先端角は118°が最適」とか書かれていたりしますが、そんな厳密なものでは無いようです。

てか、プロは穴を開ける素材の堅さで、この先端角を変えるとのこと。

ですから、115°だろうが、120°だろうが、要するに左右がキチンとバランスしてればOKみたいです。


これが削ったドリルの先端です。一部チゼルが残っていますが(手抜き作業です)、可能な限りチゼルエッジも削って、その部分も切れ刃とします。

チゼル研磨も「円すい型」「平面二段型」「スパイラル」「ラジアルリップ」「ろうそく研ぎ」「二段研削」その複合型など色々な形があるそうで。。。

って事は、シンニング後の形そのものに、そうこだわる必要は無さそうです。

要するに、シンニングによってチゼルエッジを極力0mmにすることだと思います。

研磨の動画はこちらからどうぞ。

地味で、全く面白くない映像を、トクとお楽しみ下さい。 m( . _ . )m

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